日本財団2016年度・2017年度助成事業 誤嚥ゼロのまちづくり「はっぴぃごくんプロジェクト」

飲み込み110番

2016年度活動

事業内容

1.住民参加型普及啓発活動の推進(住民参加型普及啓発活動のための仕掛け・基盤づくり)

モデル地域の選定における

  • 地域の特性を生かしたコミュニティルートを通じた働きかけにより、地域の普及キーマンの発掘
  • はっぴぃごくんリーダー(一期生)づくり
  • 住民への知識の啓蒙
  • 3世代アプローチ(孫を通じた祖父母世代への啓蒙)
    1. 町会、自治会、商店街等を通じた地域住民への直接的な働きかけ
    2. 地域イベント等への参加による普及活動
    3. イベント・無料セミナー開催

2.住民参加型普及啓発ツールの開発

  1. 誤嚥予防教材の作成
  2. 歌って踊れる楽しい誤嚥予防体操の作成
  3. リーダー養成教材の作成
  4. 専用サイト「飲みこみ110 番」の開設

3.モデル地域でツールを使った啓発活動の実施

住民参加型普及啓発活動の実践(無料セミナー、イベント等開催)

  • リスク対象者の発見
  • 予防知識の啓蒙
  • 効果検証(使い勝手等)

制作物について

歌って踊れる楽しい誤嚥予防体操として、誤嚥予防ダンス「明日へ輝け!八王子」を作成、各種支援ツールも作成した。

誤嚥予防ダンス「明日へ輝け!八王子」作成しました。

八王子の名所・旧跡の中から誤嚥予防によい言葉を盛り込み、曲調はレトロ歌謡曲調にして八王子市民が受け入れやすい楽曲づくりを心掛けました。 歌詞

解説テキスト
解説テキスト

歌詞や動きのねらいやポイント等を詳しく解説。指導する方にもOK
歌詞・動きリーフレット
歌詞・動きリーフレット

汎用版。歌詞に合わせて動き(立位、座位)を掲載
リーダー養成テキスト
リーダー養成テキスト

リーダー用テキスト(誤嚥予防の基礎~体操習得・指導方法など)
DVD
DVD

一般用(歌詞テロップのみ)、
リーダー用(歌詞テロップ+動きテロップ入り)

普及啓発活動参加者の声

  • 口腔機能の低下と身体全体の機能の低下についての知見を得たことで、関心度が高まったと回答(75%)
  • 誤嚥予防ダンス(はっぴぃごくん体操)は、参加者した方のほぼ全員が「楽しかった、続けたい」と回答(96%)
  • 社会参加の視点で本ダンスの効果をみていくと、「他の人に教えたい」という回答者が87%となっていて、高伝播力があるといえる。
  • はっぴぃごくんリーダーについては、7割以上の方が関心があり、リーダーとしての役割を担う人材が5割存在することがわかり、極めて関心の高い値を示した。
  • 啓発活動全体の評価についても、同様に86%の方から共感を得ている。
    こうした一連の結果は、本事業が実証段階とはいえ社会的認知が高く、社会にとって必要性があることを立証していると考えられる。

参加した方の声

住民参加型普及啓発活動実施状況

「食べる力を鍛えよう!」と題して、誤嚥予防についての健康教育、摂食嚥下機能状態のセルフチェック、誤嚥予防ダンス、リーダーへの声掛け、本活動紹介などを、各種ツールを使って行いました。

学生ボランティア、地域の高齢者、高齢者支援ボランティア、医療・介護専門職、高齢者施設入所者及びスタッフ、健康づくり・食育サポーターなど大学生から後期高齢者まで多世代にわたり、総勢161名の参加がありました。

その中から誤嚥予防・体操の理解・ダンス実践度、意思などを確認した上で100名超のリーダーを任命しました。

以下の9か所で普及啓発活動を実施。

配食ボランティア事業者との連携による啓発活動

イベント内容
開催日
2017/1/26
開催場所
甲府市総合市民会館
連携先
甲府・食事サービスをすすめる会
連携先活動内容
配食サービスボランティア団体 学習会
主な参加者
配食・調理スタッフ、利用者、地域住民 民生委員など
参加者の属性
団体メンバー、地域住民(50代~80代)
参加者数
24名
実施内容
・嚥下講話
・嚥下うた体操ダンス
・チェックシート、簡易検査による「食べる力」チェック
・継続ツール(カレンダー)紹介
・利用者へ啓発活動の推進
専門職
薬剤師、栄養士
目的
・地域活動団体との連携
・啓発活動
・ごっくんリーダー募集、発掘、育成
・利用者への啓発活動推進
・オリジナル体操の評判、使い勝手の確認

甲府市を中心に20年以上地域住民に対して配食サービスを提供しているボランティア団体の担い手であるボランティアスタッフや配食を受けている地域住民(利用者)に対して、啓発活動として、健康セミナー「食べる機能を鍛える学習会」を実施しました。日頃から食に対する活動に熱心な団体のため、身近な問題としての意識が高い啓発活動実施の場となりました。

健康づくり・食育サポーター研修との連携による啓発活動

イベント内容
開催日
2017/1/23(月)
開催場所
八王子市大横保健福祉センター
連携先
八王子保健所、永生会
連携先活動内容
八王子市健康づくり・食育サポーター合同研修会
主な参加者
食育サポーター 健康サポーター 担当保健所職員
参加者の属性
サポーターは60歳以上の元気シニア中心
参加者数
サポーター20名 保健所職員5名
実施内容
・嚥下講話
・嚥下うた体操ダンス
専門職
ST、薬剤師
目的
・保健所、地域活動住民、医療機関との連携
・リーダー発掘、育成
・啓発活動
・オリジナル体操の評判、使い勝手の確認

八王子市が実施している「健康づくり・食育サポーター」育成の研修会で、摂食嚥下等についての知識研修のあと、誤嚥予防体操を八王子オリジナル版として開発した「明日に輝け!八王子」を使って実施しました。すでに自治体等で育成して、地域で健康づくり活動を実践している、ボランティア活動員たちの新たな活動領域として、誤嚥予防活動の可否についても試行するよい機会となりました。

参加者からのご意見
誤嚥や食に対する取組みが高齢者に楽しく伝えやすく、高齢者に対して抵抗なく紹介しやすい。
音楽は八王子のことが上手く表現され、親しみや沸く。八王子音頭(既に存在する八王子市民の中に浸透している地域の代表的歌で盆踊りなどの祭りのときに流れる)に匹敵するぐらい親しみやすい。
「ぜひ歌や体操を覚えて紹介したい」との声が大多数を占めました。

高齢者施設及び介護事業者との連携による啓発活動 ~「シルバーヴィレッジ奥湯村」(ケアハウス)、「藤訪問介護所」~

イベント内容
開催日
2017/1/26(木)
開催場所
藤訪問介護所
連携先
メディカルケア協会 藤訪問介護所
連携先活動内容
訪問介護、居宅介護支援事業
主な参加者
サービス提供責任者、
ケアマネ
参加者の属性
介護サービス事業所管理職
参加者数
5名
実施内容
・利用者の嚥下状況調査
・本事業に関するヒヤリング(啓発活動時の利用者の反応など)
専門職
サービス提供責任者、ケアマネ、薬剤師
目的
・利用者の誤嚥対策
・在宅療養者の状況確認
開催日
2016/11/9(水)
開催場所
シルバーヴィレッジ奥湯村(ケアハウス)
連携先
奥湯村福祉会
連携先活動内容
入所者健康講座
主な参加者
ケアハウス入所者 施設スタッフ
参加者の属性
ケアハウス入所者(後期高齢者中心)(要支援、要介護者含む)
参加者数
ケアハウス入所者10名、ケアハウススタッフ4名、地域包括1名、福祉機器事業者1名
実施内容
・嚥下講話
・嚥下うた体操ダンス
・チェックシート、簡易検査による「食べる力」チェック
・参加高齢者への調査
・継続ツール(カレンダー)紹介
専門職
介護職員、ケアマネ、薬剤師
目的
・地域包括、介護施設、介護サービス提供事業者等との連携
・啓発活動
・ごっくんリーダー募集、発掘、育成
・ケアハウス入所者の状況確認
開催日
2016/11/9(水)
開催場所
シルバーヴィレッジ奥湯村(ケアハウス)
連携先
メディカルケア協会 藤訪問介護事業所
連携先活動内容
訪問介護、居宅介護支援事業
・ヘルパー研修(利用者の嚥下対策)、スタッフの健康管理
主な参加者
介護福祉士、ヘルパー、(サービス提供責任者)ケアマネ
参加者の属性
介護サービス提供スタッフ(40代~70代、全て女性)
参加者数
訪問介護員10名 ケアマネ2名
実施内容
・嚥下講話
・嚥下うた体操ダンス
・チェックシート、簡易検査による
「食べる力」チェック
・参加高齢者への調査
・利用者への対応法レクチャー(カレンダー+チェックシート)
・利用者へ啓発活動の推進
専門職
介護福祉士、ヘルパー、ケアマネ、薬剤師
目的
・ヘルパー研修
・利用者への啓発活動推進
・リーダー養成

高齢者施設、介護事業者の職員(医療・介護専門職)及び施設入所者、在宅要支援・要介護者に対して、啓発活動を行いました。職員の方々には医療・介護専門職のはっぴぃごくんリーダーとして今後の活躍を期待して、リーダーとしての知見の確認やツールの利活用の説明も実施しました。在宅要支援・要介護者には研修を受けた訪問介護事業所職員を通じて、個別に訪問時に啓発活動を実施し、各種ツールの使い勝手や在宅高齢者の反応、摂食嚥下機能状態等を調査協力による状況収集も行いました。
隣接の特養、地域包括支援センターからもご参加がありました。

参加者からのご意見(高齢者施設園長)
参加後は、今まで以上にスタッフが食事の時に入所者の摂食嚥下状態を意識して観察したり、姿勢を気にしたりするようになった。
参加後、入所者と摂食嚥下機能に関する話を日常会話の中で行うようになったり、誤嚥に気を付けて食べるようになったりしており、入所者の意識が高まったように感じる。
この啓発イベントは参加した入所者やスタッフから好評で、定期的な開催を考えていきたい。
紹介頂いた嚥下体操はダンスで楽しく運動できるので(入所者も喜んで参加していた)、今後活用させてもらえるとありがたい(DVDを活用したい)
参加者からのご意見(地域包括支援センター)
嚥下体操ダンスは思った以上に参加者が楽しそうに、きちんと踊っていた。3分の長さで、早めのテンポの曲調で初見(実施前に簡単な動きの解説はあったものの)にもかかわらず、男女差や要介護度にあまり関係なく(立位難しい方は座位のまま行っていた)リズムにのって、みなさんが笑顔で最後まできちんと踊っていたことが印象深い。
取り入れられるようDVDなどあれば紹介してほしい。
参加者からのご意見(特養施設長)
摂食嚥下機能の維持向上は重要なので、機会があれば当施設でも取り入れていきたい。

自治会による地域の高齢者健康づくり会との連携による啓発活動 ~廿里町桜林会~

イベント内容
開催日
2016/10/26(水)
開催場所
廿里町公会堂
連携先
廿里町桜林会
連携先活動内容
毎週水曜日開催
地域住民有志による健康づくりの会
主な参加者
地域住民 桜林会会員
参加者の属性
地域高齢者(自力歩行可)60代~90代
参加者数
高齢者24名 担当地域包括センター職員2名
実施内容
・嚥下講話
・嚥下うた体操ダンス
・チェックシート、簡易検査による「食べる力」チェック
・参加高齢者への調査
・継続ツール(カレンダー)紹介
専門職
PT、薬剤師
目的
・地域活動団体、医療機関との連携
・啓発活動
・高齢者実態調査
・ごっくんリーダー募集、発掘、育成

地域の自治会が中心になって、日頃から健康づくり活動を盛んに行っている、八王子市廿里町健康づくり会で啓発活動を行いました。本事業で作成した八王子ご当地ソング誤嚥予防ダンス「明日に輝け!八王子」が大変好評で、体操の継続に有効と考えられました。
担当地域の地域包括支援センター職員の方も参加なさいました。

参加者からのご意見
大変良かったです
大変勉強になりました
続けたいです
皆で楽しくすることはすごく大事なことだと感じました
楽しかったです。家に帰って歌を覚えたいです。
楽しかったです。勉強になりました。
大変良かったです。ありがとうございました。
少しずつ年齢が上るとともにこれが誤嚥を感じている。勉強になりました。
大変必要な良い事を教えて下さいました。ありがとうございました。
一人で出来てよいと思います。初めてですが、メロディは覚えたので大丈夫です。
日頃この問題を気にしていました。なかなか受け入れてもらえず、今日は本当に企画を持ってきていただいたこと感謝します。
大変良かった。
楽しかったです、脚が悪いのでとりあえず自分のためにがんばりたいと思います。

高齢者施設に併設の地域高齢者カフェでの啓発活動

イベント内容
開催日
2016/10/19(水)
開催場所
青陽園川口町特養 地域交流スペース
連携先
八王子市川口地域包括
連携先活動内容
社福特養併設 高齢者カフェさくら(月1回)
主な参加者
高齢者サロン 地域高齢者
参加者の属性
地域高齢者(自力歩行可)60代~90代
参加者数
高齢者30名、社福スタッフ10名
実施内容
・嚥下講話
・参加高齢者への調査
専門職
ST、看護師、介護福祉士、薬剤師
目的
・地域介護施設、医療機関との連携
・地域の摂食嚥下に関する啓発状況の確認
・高齢者の状態確認
・啓発活動

八王子市の地域包括支援センターとの連携で実施している、特別養護老人ホーム併設のカフェで、啓発活動を実施しました。
参加者は近隣地域に暮らす後期高齢者と施設スタッフ。講義内容を言語聴覚士から摂食嚥下機能、誤嚥予防について専門的にお話しして、機能状態のセルフチェック、予防的対応として体操やダンスに参加してもらいました。

参加者からのご意見
食べることは生きることであり、口腔機能の大切さを改めて感じました。

地域サロンとの連携による啓発活動~いきいきサロンさつき野~

イベント内容
開催日
2016/9/25(日)
開催場所
甲斐市さつき野公民館
連携先
いきいきサロンさつき野
連携先活動内容
甲斐市さつき野地区の高齢者サロン
・毎朝ラジオ体操
・月1~2回サロン実施
主な参加者
いきいきサロンさつき野会員
参加者の属性
高齢者(60代~90代)、ケアマネ
参加者数
5名
実施内容
・嚥下講話
・嚥下うた体操ダンス
・チェックシート、簡易検査による「食べる力」チェック
・嚥下うた体操ダンス
・参加高齢者への調査
・会食会(すいとん)
・摂食嚥下機能のモニタリング
専門職
ケアマネ、薬剤師、社会福祉士
目的
・地域活動団体(高齢者サロン)との連携
・啓発活動
・高齢者実態調査
・孤食防止
・ごっくんリーダー募集、発掘、育成

山梨県甲斐市さつき野で開かれている地域サロンとの連携で、地域に根ざした活動のための試行として実施しました。参加者は公民館行事への参加が出来る程度の体力がある後期高齢者が中心。摂食嚥下機能の実態把握の他、機能維持向上のためのツール等の解説や継続的な体操の実施についての意見等も聴くことができました。また、介護現場に直接接しているケアマネジャーからも軽度の介護状態の高齢者への対応も可能との意見を頂き、提供した内容の質的担保が確認できました。既存の地域活動団体で実施することによって、継続的な啓発活動や摂食嚥下機能の維持向上フォローを行うことができ、有意義です。

オーラルディアドコキネシス検査

オーラルディアドコキネシス検査
(10秒間に「パ・タ・カ」が何回いえるかな?)

誤嚥予防ダンス

誤嚥予防ダンス

参加者からのご意見
いきいきサロンでも誤嚥予防ダンスを行なって参りたいと思います。今日の学習を家で行なって参ります。楽しい会でした。
久しぶりに今日のような飲み込み等お話をして頂き、大変参考になりました。とても良かったです。続けてやってみたいと思います。

学生との連携による啓発活動~山梨県学生ボランティア「甲斐縁隊」~

イベント内容
開催日
2016/9/11(日)
開催場所
山梨県立大学
連携先
山梨県学生ボランティア「甲斐縁隊」
連携先活動内容
山梨県内大学学生ボランティア団体(福祉、環境、子供、教育など)
主な参加者
山梨県学生ボランティア甲斐縁隊 山梨県ボランティア協会
参加者の属性
大学2年生(医学部、福祉系、その他)、山梨県ボランティア協会職員
参加者数
大学2年生15名、山梨県ボランティア協会職員2名
実施内容
・事業趣旨説明
・講義
・チェックシート、簡易検査による「食べる力」チェック
・嚥下うた体操ダンス
・摂食嚥下に関する調査
専門職
薬剤師、社会福祉士
目的
・多世代が関わる啓発活動
・ごっくんリーダー募集
・人材発掘、育成

「多世代での活動支援」を想定し、若い世代の取り組みに対する反応や今後はっぴいごくんリーダーとして継続的活動の可能性を確認する目的で、山梨県内の学生ボランティア「甲斐縁隊」と山梨県ボランティア協会の協力で、啓発活動を実施しました。
とても好意的で積極的な活動参加意識が高く、今後の活動において若い世代の活動基盤の検証ができました。

参加者からのご意見
誤嚥についてもっと知りたいと思いました。これからもよろしく御願いします。
私は介護と保育の資格を取ろうと思っていて、介護の面で誤嚥の勉強になり、とても良かったです。はっぴぃごくんリーダーをやってみたいと思いました。
ちょうど今高齢者と障がい者施設に実習に行っており、パタカラ体操をやっていました。でもやはり毎日のことなので、飽きてしまう人もいたので、この歌とダンスが広まってバリエーションが増えればいいなぁと思いました。口から食べることは生きるために大切だと分かりました。
楽しく嚥下のことを知ることができました。祖父母のことで嚥下のことが気になることがあるので話をしてみようと思います。
はっぴぃごくん体操を覚えたいです。

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