窒息
気道が食べ物等で塞がれることを「窒息」といいます。摂食嚥下機能の衰えにより窒息のリスクが高まります。
窒息で命を落とす人は年間1万人近くおり、2006年以降では交通事故を抜いて不慮の事故の死因の第1位となっています。
摂食嚥下機能の低下した高齢者にとって食べることは命がけの行為であるといえます。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/stop/stop-old03.html
*もしものときの応急手当のどに物が詰まったとき
*高齢者の窒息事故を防ぐために
低栄養とは
必要栄養量あるいは栄養成分が足りないことにより身体機能が損なわれることを「低栄養」といいます。摂食嚥下機能の衰えにより、食事量が減ることや偏った食事を摂ることで低栄養の危険が増します。
低栄養の状態がつづくと、体重減少・筋力の低下がおこります。すると、転倒しやすくなり骨折のリスクが高まります。また、体力が低下するため、免疫機能が低下し誤嚥性肺炎発症の危険性が高まります。こういった症状での生活は寝たきりになりやすく活動量の低下につながります。それに伴って食事量も減少していきます。(以下の図参照)
このサイクルが低栄養の悪循環です。こうした悪循環を断ち切るために、摂食嚥下機能の維持向上が大切なのです!
脱水とは
体内の水分量が不足した状態を指します。1日に成人の体が必要とする水分は2〜2.5リットルです。私たちは食事から約1リットルの水分を摂りますが、食事量が減ると食事からの水分摂取量も減ってしまいます。
また、高齢になると、のどの渇きに気付きにくくなり摂取水分量が不足し、発熱や下痢による水分損失も受けやすくなります。
ポイント
食事量が減ると脱水のきざし!?
のどの渇きに注意!水分はこまめにとる!