安全に食べるための身体づくり
「食べること」は口だけをただ動かすことではありません。
「脳を働かせて、意識を食べ物に向け」「口に運び」「よく噛み」「すりつぶし」「飲みくだす」、とても繊細なバランスが取れた動きです。
ところが、加齢に伴い、そうした一連の動きがスムーズに働かなくなってきます。食べることに関わる筋力や反射の働きが衰えて、飲み込むタイミングのずれが起きやすくなります。
「食べる力」を維持向上していくためには、歯を守ることに加えて、飲み込みに関する様々な筋肉や器官の機能低下を予防することが極めて大切なのです。
そこで・・・
手や足に体操があるように口やのどにも体操を創作しました。
子供からお年寄りまで、笑顔がこぼれる歌とリズムの体操です。
食べる前の準備運動として、食前に行うとより効果的です。
毎日の生活に取り入れて、安全に食べるための身体づくりを始めましょう!
メモ
- 何もしないでいると、少しずつ「食べる機能」が衰えてきます
- 「食べる機能」を維持向上していくには、歯を守ることに加えて、飲み込みに関する様々な筋肉や器官の機能低下を予防する体操が大切です
- 食事の前に行うとより効果的です
- 体操で、首や肩をストレッチし、緊張をやわらげると、舌や喉の動きがなめらかになり、誤嚥予防につながります
- 少しずつでも毎日続けて「食べる力」を高めていきましょう
歌って踊る楽しい嚥下体操「えんげちゃんダンス」
毎日体操を行うことが重要とわかっていても、続けていくことはなかなか難しいものです。そこで、気軽にいつでもどこでも楽しく行える「食べる力」を支援する嚥下体操「えんげちゃんダンス」を作りました。
歌うだけでも、踊るだけでも立位も座位もOKです。
子供から大人までみんなで行える、笑顔がこぼれる体操です。
医療機関や介護施設やデイサービスはもちろん、地域の集まりやイベント、おまつり、高齢者サロンや自治会など、ことあるごとに3分間行う機会を積極的に作りましょう。
えんげちゃんダンスで歌って踊ると・・・
食べるための神経を刺激し、筋肉を動かします。
食べる前の準備運動として、気持ちを高めて、首や肩、胸郭の柔軟性を維持します。
歌詞をキレイにはっきり発音することで、唇・舌・頬・顎を協調して動かします。
以下のような嚥下体操を取り入れています。
- 口すぼめ呼吸
- 頚の回旋運動
- 肩の上下運動
- 胸郭の運動
- パタカラの発音練習
- 舌の運動
- 唇の運動
- 唇・頬の力をつける運動
- 頬・唇・舌の協調運動
- 開口訓練
- 深呼吸など
食事の前に、首や肩をストレッチし、緊張をやわらげると、舌や喉の動きがなめらかになり、誤嚥予防につながります。
参加した方の声
プログラムに参加された8割以上の方が「大変楽しかった」、「続けたい」と答えています。