はっぴぃごくんプロジェクト活動の背景
食べる事は誰もの楽しみですが、年齢を重ねると、口腔・咽頭周りの筋肉や反射も衰え始め、むせや飲みこみづらさ(嚥下機能低下)を感じることもしばしば・・・
ところが、誤嚥が頻繁に起こっていてもそのままにしてしまっている中高年者がほとんどです。
また肺炎は日本人の死亡原因第3位と増加傾向にあり、肺炎で死亡する患者の9割が65歳以上の高齢者、高齢者の肺炎の内7割が誤嚥性肺炎が原因によるとの報告もあります。
予防や機能改善するためには早めに適切な対応をすることが大切ですが、衰えに自分では気づかなかったり、重要性を認識していなかったり、わかっていても毎日体操を続けられなかったり・・・と、一人で取り組むことは大変です。
そこで・・・
「誤嚥予防や食べる機能の維持向上」を目指して、地域住民や商店街、企業、医療機関など地域に暮らすみんなが関わり、町全体で進めていける参加型健康づくり活動を始めました。
「はっぴぃごくんプロジェクト」は、住民自らが率先して参加できるよう地域全体の機運を高め、継続的な取り組みとして、生涯にわたって安心して口から食事が楽しめる地域「誤嚥ゼロのまちづくり」を行うことを目的としています。
活動概要
「食べる」機能に関わる医療・介護分野の専門職はもちろん、地域住民や高齢者自身、地域に暮らす全ての人が啓発活動の担い手となり、維持向上の大切さやセルフケア方法等を伝え、広めていく
明らかな筋力低下や虚弱などが認められる前に的確な介入を行うことで、加齢に負けない健康長寿を実現する
早期発見のポイント
- 社会参加の低下
- 低栄養
- 食べる機能・口腔機能の衰え
食べる機能の向上に必要な4つの視点から活動する
リーダーになって自分も健康、周りのみんなも健康に!
「地域の健康は地域が守る」を念頭に、誤嚥予防に関する普及啓発ができる「ひとづくり」を行っています。
住民同士、医療・介護の専門職・・・みんなで、衰えに気づき合い、地域ぐるみで、「食べる機能」を守っていきましょう。
身近な地域で「食べる機能を支援する」コミュニティーの形成
社会との関わりが減り、閉じこもりがちや、活動量が落ちると、「食べる機能」が衰えます。
地域の集まりや食事会、サロン、イベントなどを通じて、「食べる機能」を見直して、積極的に「はっぴぃごくんの輪」を広げましょう。
活動内容
1.住民参加型啓発活動
「はっぴぃごくんプロジェクト」を広める
- 取り組み地域を増やす
- 活動者、協力者、連携先等を増やす
誤嚥予防教室、「食べる機能の維持向上」啓発イベント等開催
- 「食べる力」の大切さを知る
- 自分の「食べる機能」の状態を知り、機能低下予防法や気をつけるポイントを学ぶ
- 誤嚥リスク対象者(機能低下者)を早期に見つけて、適切な支援につなぐ
2.啓発活動人材の育成
啓発活動の担い手づくり
「食べる機能維持向上に必要な4つの視点」の知識習得
啓発活動を地域で進めていくためのネットワークづくり
3.啓発活動ツールの開発
誤嚥予防教材
セルフケアのための手軽に始められて効果が高いツールづくりに取り組んでいます
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えんげちゃんカレンダー
誤嚥予防や、「食べる機能」の維持向上には毎日の継続が重要です。 体操の意欲を持続するために、日々の成果が自己チェックできる、口腔機能維持向上体操が入ったカレンダーを作成しました。 居間や食堂など目につ ...
歌って踊れる楽しい誤嚥予防体操
毎日楽しく続けられると好評です。
- 歌詞や振り付けの中にたくさんの嚥下体操を盛り込んでいます。
- 嗜好や身体状態に合わせて選べます。
はっぴぃごくんリーダー養成教材
住民から専門職まで習熟度レベルに合わせた各種教材を用意しました。